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演劇の居場所があるまち、三股町

まちドラ2022が過ぎて行った。


まちドラは宮崎県の三股町で行われている演劇フェスティバルで、PUYEYは2017年から参加している。主な特色は、まちなかに設置された3つの劇場で、町の人が書いた戯曲を町の人が演じることだと思う。

詳しくは先週のラジオを聴いてください。



演劇はまだまだ社会との隔たりがあるように感じる。コロナ禍においては不要不急とまで言われてしまった。

だけど三股には、演劇の居場所が町中にある。というか、フェスに参加している町の人たちが全員演劇人なのである。さっきまで舞台上にいた人が次の会場では隣に座っていたりする。

だから観客の感度も高い。舞台で起こることを具に受け取り、作品と共に観客が呼吸しているのがわかる。


演劇をしている人間からしたら、奇跡のような空間だ。


だけど、奇跡じゃない。これは永山さんをはじめこふく劇場の皆さん、文化会館の皆さんが20年かけて作り上げてきたもの。

時間をかけて育ってきた豊かな土壌なんだと思う。


私も後に続きたい。

演劇が劇場の中だけでなく一部の人たちのものだけでなく、誰もが舞台と観客を行ったりきたりできる場所を作っていきたい。

それは演劇のあり方を変革することというより、本来演劇とはそういうものなんだと思うから。いつの間にか経済に取り込まれて、劇場の中に収まってしまっているけどさ。


PUYEYがツアーをして出会ってきた地で、またこれから出会う地で。少しずつ、だけど着実に、耕す手を止めないでいきたい。


三股へ帰ると、その決意が新たになる。



今年もありがとう!

また帰ります。(高野)


(写真はPUYEY presents で上演した「Jiane〜ハンター達の狂詩曲〜」に出演したバブリーな私です。明日34歳になります。)


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